工房だより その4
〜 工房建設編 〜


今回の工房だよりは、2008年から2009年にかけて行った工房の建設の紹介です。

◎ トップページへ戻る




それまでの作品づくりは、庭に作ったウッドデッキで行っていましたが、
どうしても天候の影響を受けるので、
以前より欲しかった工房を、自力で建てることにしました!

参考書(“DIYシリーズ ドゥーパ!特別編集、
我が家に手作りガーデンハウス”)を
何度も読んで、いろいろなアイディアを取り入れました。
まず最初に、ウッドデッキの前の庭スペースに
基礎(沓石:くついし)を配して、
床の木枠(根太:ねだ)を作りました。
木枠を水平にすることと、
角を直角にすることは非常に大事なことで、
ここは慎重に丁寧に作業をしました。
なお、沓石の下はコンクリートで固めました。
床の広さは構造用ベニヤ板3枚分です。
防水塗装面を下にして、更にタイペックという防水紙を貼り付けました。
2x4(ツーバイフォー)の板材で木枠を作り、ベニヤ板を張って、
壁部分を立ち上げます。
一人作業なので、壁を固定するまで壁が倒れないように、
補助材で仮留めしました。南側は全面壁にして、
東と西に窓を、北面(デッキ側)に入り口と窓を付けました。
壁が立ち上がると次は屋根です。
勾配を付けて屋根板を張っていきます。
黄色に見えるのは、防水塗料の塗ってある面です。
だいぶ小屋らしくなってきました。
屋根横の勾配の三角部にもベニヤ板を張ります。
正面の開いているところが西側の窓となります。
手前の柱は、元からあったデッキ部分の柱です。
次は、屋根に防水シート(写真のブルーの部分)を張り、
その後に屋根材を張っていきます。
屋根材は結構重たいので屋根の上に上げるのも大変でした。
尚、手前は、デッキの屋根です。
壁の周りに防水紙(タイペック)を張りました。
更に防水シートを巻きます。これで防水対策は万全です。
最後の仕上げの外壁には、木目がとてもきれいで、
比較的、安く手に入る、杉板を使いました。
下から順番に同じ間隔で張っていきます。
壁が出来上がっていくのは大変楽しいです。
窓枠に当たるところは切り込みを入れます。
床面には、冬の寒さを少しでも和らげるために、
断熱材を敷き、その上から杉の床材を張りました。
窓にはアクリル板を使いました。
最初に、木枠を作り、大きさに合わせて
切ったアクリル板を、はめ込みます。
アクリル板は専用のカッターで切るのですが、
厚めの板にしたので、カッターで切るのに大変苦労しました。
外壁は、防腐塗料を塗って仕上げ、
出入り口にはロールスクリーンを付けました。
出来上がった工房の中で、
家内と一緒に飲んだビールは最高でした!!!

以上が一期工事(2008年)で、休日の土曜、日曜を
使って3ヶ月ほどかかりました。
夏の暑い時期だったので、たくさん汗をかき、
体重がぐっと減りました!
次の年(2009年)に、室内に明かりを取り入れるために、
屋根に天窓を開け、内壁と天井に断熱材を張りました。
それから、作業用のテーブルや棚板を新しく作って、完成としました。

材料の買い入れから建設まで、すべての作業を一人で出来て、
とても満足しています。
一つの夢を叶えることができて大変幸せです。
今は、出来たその工房の中で、ずっと製作に励んでいます。

◎ 工房だより 3(工具編)を見る
◎ 工房だより 2(座面の板編)を見る
◎ 工房だより 1(材料の枝編)を見る